はじめに
我が家の羽衣セキセイインコが、カンジダ・そのう炎・鼻炎・肺炎の4つの症状に襲われ、約1ヶ月半にわたる闘病の末
病気を乗り越え元気になった記録です。 「セキセイインコの様子がいつもと違う」、「病院へ行くとどんなことをして、医療
費はどのくらいかかるのか?」などポンパの記録が少しでも参考になればと記事にしました。
いつもと違う鳴き方と何度も繰り返すあくび🥱
きっかけはヒナみたいな小さな声で鳴いていることでした
あくびをひとつ、ふたつ、みっつ、よっつ・・・いつつ・・・嗚咽
注意深くしばらく見ていると、また目を細めてあくびの後、オエーッ
同じ日の夜、かすかな声でポンパは真っ暗な部屋の中でまだ鳴いていました
ヒナが餌をおねだりしているような、昼間聞いたあのキュウキュウという小さな声
夢を見て寝言でも話しているのか?
キュウキュウ、ピヨピヨ、プツプツ・・・
電気をつけてそっと見てみると、その鳴き声は呼吸するたびに音がしているようでした
昔、そのう炎で危険な目に遭っているポンパ
その時と同じように、今回も鬼のようにネットで検索しまくり、不安に押し潰されそうになりながらポンパの声を朝まで
聞いていました
早く朝になれ・・・と
・小さな声で何か呟くように鳴く
・何度もあくびを続ける
・食べながらでも鳴いている
・寝ている時間なのに夜中中ずっと鳴いている
・止まり木にいるとき、少し尻尾が上下に動いている
・胸と肩で息をしている
・さえずってはいるが、目をつむり眠そうにしている(寝ている)
・おしゃべりはほとんどない
・食欲は少ない(フンの数やご飯の減り具合で確認)
🌸この段階でやること
部屋を温める(30℃)
静かで休める環境に置く(布などをかけた後、何度ものぞかない)
病院へ行くときのかごの準備(防寒対策・通院用にお出掛け用のケースを用意しておくと安心)
病院の診察時間など気にせず、様子を電話で伝え、指示をもらう(かかりつけ医を探しておくといい)
※鳥を専門に見れる獣医がいるところが良い。
8/17
診断結果・処置・処方箋・その後の様子
そのうの状態を見るため口から採取した
そのう液は粘液性があり顕微鏡で見ると何か動くものがウニョウニョしている。 運動性があるこのタイプの菌はあまり良
いものではないらしい
糞便検査ではカンジダが分かった。 カンジダに関しては体調が上がってくれば良好になるケースが多いことから、この段
階での薬の投与はしないことになった
薬は以前そのう炎にかかった時に効いた薬を処方され、1週間後に診察の予約をした。
ストレスがかからないように静かな部屋で、布などをかけて薄暗く安静できる環境にする。
30度前後としてエアコンの風などが当たらないようにすること。
衛生管理を徹底する。 (毎日新鮮な水・餌を全替し、籠下の紙を替える)
再診療 ¥550
そのう検査 ¥1,100
糞便検査 ¥550
内服薬・消炎剤 ¥1,100
内服液・抗生剤① ¥1,100
内服薬・そのうの薬 ¥1,100
1週間きっちり飲ませても症状の改善なし。相変わらず呼吸と共に小さく鳴いている
ケージの角で、くちばしで網につかまりながら目を閉じてじっとしているようになる
羽を膨らませて肩で息をしている
口をパクパクしている様子はないが、あくびを頻繁にしている
吐き戻しはないが、鼻の穴あたりが少し濡れたように汚れているように見える
くしゃみをする
餌は食べているが量は少ないが下痢などはしていない
夜中に限らず昼間も呼吸音はしていて、元気もなく見ればうつらうつらと寝ていて、近寄るとこちらにそれでも寄ってくる
ので、これでは安静にならないと思い、バレないように様子を見ることにした。 鳥はどんなに苦しく、落鳥寸前でも元気
なフリをするから騙されてはいけない。
容態が変わらないので1週間後の診察だったが予約を早めて診察してもらうことにした
8/23
診断結果・処置・処方箋・その後の様子
菌の状態はあまり変わらず症状も変わらない。予定を変えたため前回と違う先生に見てもらうことになった
改善が見られないため、薬の特定のため細菌培養と感受性検査を行ない(請求は結果が出た時)、処方されていた消炎剤は
一時止めることになる
また、検査結果前であったが先生の見立てで違うタイプの抗生剤②・③に変更した。 検査結果を確認しこの薬が合わない
ことがわかれば電話をするので薬を変えるために来院する様にと言われる。 カンジダについては抗生剤が効いてきて体
力・免疫力等が回復すれば同時に改善すると思われるので、今は抗生剤を中心に治療しましょうとのこと
ケージの温度は30℃にキープ。 ポンパは咳やくしゃみ、鼻水の様な症状が続いており症状の改善がみられないため、ヒー
ターを使用し温度を上げるようにした
再診療 ¥880
そのう検査 ¥1,100
糞便検査 ¥550
内服薬・抗生剤② ¥1,100
内服液・抗生剤③ ¥1,100
薬を変えて、この2日間でポンパ君は少し呼吸音が減った様な気がした。しかし夜中には
まだ呼吸音がしていたし、さえずりもおしゃべりもまだない。
引き続き静かな部屋で様子を見るが元気もなく、居眠りしてばかりで動かないポンパのケージに、私のお守りをつけた。
8/26
診断結果・処置・処方箋・その後の様子
前回、薬の特定のため細菌培養と感受性検査を行なったのでその検査結果が出て、結果前であったが先生の見立てで処方さ
れた薬と、検査結果で効果があるとされた薬剤がマッチしていたため、今処方されている抗生剤でこのまま様子を見ること
となった。 薬でもいろいろなのだなぁと思いました
ポンパは静かな部屋で引き続き様子を見る
最近培養・感受性検査 ¥7,425
夜中にはまだ呼吸音がしていてさえずりもおしゃべりもまだない
私はというと薬を挿すのが下手で、顔を汚してしまってポンパは本当にかわいそう。
薬の後必ず首を振り薬がカゴの中に飛び散る。 鼻の周りの汚れは薬が鼻に入ってしまっ
て苦しいのでは?とかなり不安になる
引き続き静かな部屋で様子を見る。 眠りの浅い夜が続き、毎朝カゴにかけている布を開けるのが怖い朝がが続く
8/29
診断結果・処置・処方箋・その後の様子
再びそのう検査と糞便検査をしたが、そのう液が粘着性からサラサラになってきていた
糞便検査でも特に悪化している様子はなくこのまま抗生剤を飲ませて様子を見ることになった。
次は少し日が空いて2週間後に予約
これってよくなってきた⁉︎ 少し光がさしてきたかも・・・
⚫︎診察代・明細
再診療 ¥880
そのう検査 ¥1,100
糞便検査 ¥550
あいかわらず顔周りは薬?で汚れてかわいそう
キュウキュウ鳴いている時間が明らかに少なくなってきた
9月になってからは薬を嫌がってカゴの中を飛ぶ様になり、捕まった時は私の手を噛む様に
なってきた。 更にキュウキュウ鳴くことも時折鳴くことがあるかな・・・という程度にな
り、夜中の鳴き声もかなり減り、私も眠れる時間が増えた
手をケージに入れると逃げ回るようになって、完全に薬を飲まされる事を理解。
嫌われてもこんなに嬉しいことはない
9/12
診断結果・処置・処方箋・その後の様子
再びそのう検査。 ほぼキレイになっていた。 しかし念の為抗生剤①②は引き続き服用
先生がポンパ君の顔を拭いてくれた。 先生の鳥の保定の仕方にみとれる
「これ以上こすると抜けちゃうからこのくらいかな・・・」オイルをつけたような毛束感のある顔・・・ついでに嗅いでみ
たらいつもしていた薬の匂いが少し和らいでいた
次の診察はまた2週間後だ
再診療 ¥880
そのう検査 ¥1,100
糞便検査 ¥550
やっと朝まで寝られるほどポンパの呼吸音がしなくなった。
昼間には久しぶりに「ポンちゃん、ポンちゃん」とおしゃべりもはじまった
いつも通りで私は泣いた
ケージから出してのお遊びはまだだが、食欲もあって水も飲んで、一日中眠っていることは無くなり私に攻撃してくるクチ
バシの勢いも元通りかそれ以上になってきた。
9/26
診断結果・処置・処方箋・その後の様子
この日はさらに元気いっぱいのポンパ君を先生に見せる事ができた。
先生も、もう大丈夫でしょうとのこと
⚫︎診察代・明細再診療
¥880
まとめ
はじめは雛の頃に餌をねだるときのような小さな声だと記しましたが、ポンパは普段から毛繕いの時に似た様な声をするの
で、その時はあまり気にかけていませんでした。 しかしあくびを頻繁に繰り替えしていることに違和感を覚えましたし、
夜中でも布をかぶせた真っ暗な中で、夜通しこの声がして、これは絶対何かおかしいなと・・・。
翌日は餌を食べる時もずっと泣き続けている様子で、昼ころには気付くとおしゃべりもしなくなっていて、片隅でじっとし
て動かず、肩で息をしている様子。 あっという間に容体がどんどん悪くなったのだと感じました。
そして今していた事を全て後回しにして病院に行きました
診断結果は鼻炎を起こし、肺炎になっていたかもしれないということでしたが、気温の変化、カゴの不衛生で鼻炎を起こし
たのか、ベランダで何かの感染をしたのか? 栄養や日光浴が少なかったのか、ストレス・・・?
はっきりこれという原因はわかりませんでした。
発情に関しては栄養過多にならないこと、発情を促すものの排除をする。 そして野生の鳥のように、日が暮れる頃には寝
かせて、明るくなればケージの布を取り、新鮮な水に餌を与えること
気をつけるようにはしていたのですが、
辛い思いをさせてしまいました。
セキセイインコの飼い方は本・ネット・YouTubeなど、ありがたいことに溢れ
んばかりに得ることができます。 私も参考にして助けられたこともあります
が、目の前にいるインコちゃんのことを一番知っているのは、ネットや本の著
者でもなければYouTuberでもなく飼い主だってこと。
病院に行けば必ず先生にいろんなことを質問されます。 獣医さんにできるだけ普段の様子から違ったことなど、飼い主さ
んでしかわからない情報をたくさん伝えて、より確実な診断をしてもらうためには、インコちゃんのことを一生懸命お世話
すること。
当たり前のことですが、とても大事なことだと改めて感じました。
うちの子の場合はあくびが要注意サインでした。
▶︎目の届くところにいるので割とすぐに気が付いた👍
ポンパの適温は季節関係なくおおよそ27℃にしていた
▶︎25℃から30℃、湿度は40%から60%。原産地を参考にするといいです。
人が暑くなく、寒くなければ良いとされているが、ポンパは少しデリケートなので今まで通り27℃くらいにする
温度管理と餌や羽が飛び散らない様にアクリルでケージを部分的に覆っていた
▶︎これは撤去。 いつでも新鮮空気が循環できるように新しいケージに引っ越しをしました👍
日光浴不足だったかも。
▶︎天気の良い日は暖かい時間帯を選んでベランダへ👍
個体差があるのは人も鳥も同じ。寒がりもあれば食の好みがあるように、マニュアルやネットの情報ばかりではなく、目の
前のこの子に合った飼育方法をする事が大事なのではないでしょうか。だから普段お世話をしている飼い主による健康チェ
ックが大切だということに行き着きました。
世界中のインコちゃんが幸せで健康でありますように・・・










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