我が家のひみちゃんはスコティッシュフォールド💕
SNSなどの投稿を見ても、ここのところ人気が続いている猫だなぁと感じていましたが、最も人気のある猫種として2020年のアニコム損害保険の調べではなんと、12年連続でスコティッシュフォールドというからびっくりしました。
ちなみに2位は昨年4位だったマンチカンでした。
スコティッシュフォールドは世界各国にて販売・飼育されています。
日本ではつるの剛士さん、水原希子さん、ヒカキンさん、田中れいなさんなど、海外ではエド・シーランやテイラー・スウィフトなどの著名人が知られています。
日本でのスコティッシュフォールドの飼育数は本当に多く、保険加入者の保険料の請求から集計統計の結果を見れば人気があることは一目瞭然です。
では保険金支払いの内容は・・・筋骨格系疾患の羅漢率が他の猫種1.1%に対して3.2%であったと報告されていたことが、ちょっと個人的にはちょっと気になるところだったりします・・・
まずは基本データから・・・(Wikipediaより)
ースコットランド・テイサイドー
〜スコティッシュフォールド〜
英語表記 Scottish Fold
原産国 スコットランド(イギリス)
公認団体 CFA・TICA
毛種 短毛・長毛
history 歴史
イギリスが起源である猫の種類で、1961年スコットランドのテイサイドで農家に飼われていた一匹の白猫から始まったといわれています。(Googleマップで調べたテイサイドをアップしてみました。のどかな感じですね。行ってみたいです)
スージーと名付けられたこの猫は耳が立たずに折れたような不思議な形で生まれました。 その後スージーは1963年に子猫を産みましたがなんとその子猫もまた同じように折れた耳の子猫でした。
この折れ耳は1966年、GCCF(イギリス猫種血統登録団体)に登録し遺伝形質と確認されました。 それにより折れ耳猫の計画的な繁殖が始まリましたが遺伝学の研究者、パットターナーの助力を得て進めていましたが、不幸にも骨格と聴力の異常が続きGCCFは1971年に登録と繁殖を中止したという経緯があります。
スージーは生まれて10年後、1971年にも何匹かの折れ耳猫を生み、その後今度はアメリカの遺伝学者、ニール・トッドへ送られ、ブリテイッシュショートヘアとアメリカンショートヘア、エキゾチックショートヘアを使った品種改良が繰り返され、スコティッシュフォールドの個性を保ちつつ、遺伝疾患の影響を小さくできると結論し実証づけられた上、スコットランドの折れ耳猫は1977年CFA(アメリカ猫愛好家協会)スコティッシュフォールドの名称を受けて、一猫種としてここに公認に登録が認められる様になりました。
ですが現在でも遺伝性疾患がおこりやすいスコティッシュフォールドは、各国の猫登録団体でブリティショートヘアやアメリカンショートヘアでの交配を認めている場合が多いです。
10歳のスージーの妊娠出産はスージーにダメージはなかったのだろうか? 繰り返し生まれた子猫達は幸せに過ごせていたのだろうかと・・・。遠い昔スコティッシュフォールドのルーツとなったひみの祖先の猫達のことが心配になってしまいました😓
スージーがいなければひみはここに存在しないということであり、多くの犠牲の上に今があること、複雑な気持ちになってしました。
Characteristics 特徴
『フォールド』(fold)とは折れ曲がりという意味。 スコティッシュフォールドの特色は圧倒的に前方に折れ曲がり垂れた耳。 そして短めの首と丸い顔と頭、目、丸みを帯びた小さめな身体から中型のセミコビータイプで独特のものです。 雄の体重は4〜6キロ、雌は2.7〜4キロ程度とされています。 小さく折れた耳に大きな眼はまるでフクロウ、テディベア、帽子を被っているようだと言われています。(なるほどひみもクマちゃんやフクロウみたいです)
耳
優生遺伝により受け継がれ発見しますが、折れ曲がりの状態には様々な段階があります。 まず子猫は折れ耳の形で生まれてくるのではなく真っ直ぐな耳で生まれてきます。
生後13日目から1カ月程度にかけて耳が折れ始めるが遺伝的に折れ耳になるのは全体の3割強くらいであるという説もあればほぼ折れ耳になるという説もある。
SNSでも立ち耳の子もいれば、我が家のひみの様に耳が横になっている子もいるのだから、現段階の研究では折れ耳は偶然できた突然変異とされている事がしっくりくる気がする。 ちなみに折れ耳にならなかった子はスコティッシュフォールドストレートと言われ一般の猫より小さく三角形の耳をしています。
この折れ耳には普通の耳を持つ猫と比べ耳の伝染病にかかりづらいという良い特質がある。(垂れ耳の犬は塞がっているためお手入れをしないと病気になりやすいと聞いたことがあるが、猫はそれとは違うんですね)
被 毛
短毛種と長毛種。 長毛種の別名として『ハイランドフォールド』『ロングヘアフォールド』ともいわれる。スージーは長毛種であったためその遺伝子を受け繋いでいれば、たとえ直近の祖先が短毛種であっても長毛の遺伝子を保有している可能性があります。 また原産国のイギリスでの異種交配の相手はブリテイッシュショートヘアが多いのですが、ブリテイッシュショートヘアの異種交配相手はペルシャである事がしばしばあったことから、どちらにしろ長毛種の遺伝子を持ち合わせている可能性は存在するという事です。
毛色においてはビロードの様に柔らかな手触りと厚みを持ち、首の周りは少し長めとなっている。 長毛の場合は更に分厚い手触りであるが、短毛に対し長毛の遺伝子は劣性であるため『長毛種に出会えれば幸運』と言われる程に稀少である。
毛色は白、クリーム、レッド、黒、ブルー、及びこれらのシェイデッドやタビー、またこれらの毛色とホワイトの組み合わせなどがある。
ひみは短毛でトーティシェルと言われるサビ柄です。べっ甲柄という意味です。
頭 部
かなり丸みがあり頬はふっくらとしている。 雄は特に肉付きが良い。
鼻は広く横から見ると緩やかな曲線を描き、びっくりして見開いている様にも見える眼を持ち、瞳の色は毛色に準じたカラーをしている。
最も多い色は銅色である。
性 格
とても穏やかな性格でのんびりとしている。 見知らぬ人について行ってしまうほど人懐っこく人間と一緒にいるのが大好きでとっても遊び好きであることから家庭的な性格で環境の変化にもあまり動じないとされていますが例外もいます。
目が合えば逃げ、要求のある時だけ鳴きもせずに人の前を横切ることによって餌が欲しいことを主張する(汗)
抱っこを嫌がり自分の世界を淡々と生きている個体も多くいるという話。 残念なことに我が家のひみは完全に後者の方。Twitterのプロフィールにも書いた事がありますが、ひみの事を言っているのではないかと思うほどピッタリです。 また、スコティッシュフォールドは鳴き声が小さいことでも知られています。
寿 命
スコティッシュフォールドの寿命は平均約10〜13年。 猫の平均寿命が14〜15年とされていることから比較的に短命傾向にあると言われています。
スコティッシュフォールドは遺伝性の病気が多いためまず予防ができないことと、一度発症すると完治することが極めて難しい病気が多いことが短命につながる理由であると思われます。
雄、雌では約1年の差で雌の方が長生きします。 これは哺乳類全般に言えることで動物全般においても同じ雌の方が長生きすると言われています。
注意)サビ猫に限ってはほぼ雌であるため、スコティッシュフォールドのサビ猫は雄よりかは長生きである可能性があるということになる
スコティッシュフォールドのかかりやすい病気の一つに「肥大型心筋症」があるが、これは命に関わる大病です。 この病気は中高齢の雄猫に比較的多く見られる。 この観点からも雌猫が比較的雄猫より長生きであるというデータがあります。
障 害
スコティッシュフォールドは関節に特有な障害を持つ事があります。 特徴的な垂れ耳、折れ耳を与える遺伝子はあちこちの軟骨に奇形をもたらし、その結果多くの猫が比較的若い時に重い関節痛を発症すると書かれた書物もあるほど😨 この奇形は折れ耳を生じさせる遺伝子を持つ同士の同型接合(交配)により、誕生時は出現していないが生後3、4ヶ月から6ヶ月目にかけて関節の異常が個体に起こるもので、太く短い尻尾がその兆候であると言われています。 健康なスコティッシュフォールドを生むためには交配の観点からすると折れ耳ではない真っ直ぐな耳を持つ猫が絶対不可欠です。
イギリスの遺伝学者、Oliphant Jacksonは1970年初頭、品種の健康状態を回復するためには、異種交配による遺伝子プールを広げることが重要かつ必要だという結論を示した。 当時しばしばX線診療において骨病変が見受けられていたが、70年代以前に関連する骨格変形はなく科学者とブリーダーは折れ耳の繁殖の歴史において大きな過ちがあったという結論を出した。 その後の15〜20年にわたる慎重な繁殖によりスコティッシュフォールドの健康な品種を再び確立し取り戻す事に成功しました。
2001年ドイツでスコットランド・フォールド、ハイランド・フォールドの健康状態についてサンプル調査が行われた。 50匹以上平均3歳の猫で行われたが高齢の猫では15歳の猫を対象に部分的に放射線措置により獣医師、審査官により検査された。 1000回の検査で骨やその他欠陥、時間の経過によってもネガテイブな結果はなくOrtrun Wargner監督は『5カ国22匹の血筋から得られた56匹の猫は11カ国の獣医師、品種審査員によって評価された。スコティッシュフォールドは優れた健康を楽しむ事ができて特異的なボディタイプを保有し手足や尾は完全に可動しドイツにおける動物福祉法の§11b「虐待の禁止」に該当する繁殖の問題は存在しない』
遺伝病の専門家であるロレイン・シェルトンは2003年、異常を発現していないスコティッシュフォールドの放射線写真を単一ではないブリーダーから300枚自費で撮影し調査することで異型接合猫には病気が存在しないことを証明した。
2018年においてスコティッシュフォールドの交配はアウトブリードやアウトクロスが心掛けておりブリテイッシュ・ショートヘアやアメリカン・ショートヘアとの交雑種が許容されている。同様の理由から交雑種を認められる猫種にデボンレックスやエキゾチック・ショートヘアが存在する。
特有の座り方
プレーリードッグや人みたいだと時々言われる腰を抜かした様な独特な座り方を見せる子がいる。 その様子を『スコ座り』とも言われる姿勢ですがこれは折れ耳のスコティッシュフォールドのほとんどに見る事ができます。 この座り方でテディベアみたいなのがこっちをじっと見ている姿は絶対可愛いに決まっているし、スコティッシュフォールドが人気者になったのも当然だと思うところではあるけれど、この座り方をするのは腰や股関節、後ろ足に形成不全があるためこの様な座り方ができるとされています。
また普通の猫がよく両手両足をたたんで私たちもよく目にする香箱座りも苦手だとするスコティッシュフォールドも多くいる様だと言われている。 (ひみの香箱座りはみたことがない💦 すなわち障害を持っている可能性があるということを意味するため注意が必要。スコ座りはこの写真が撮られた子猫時代に数回。今ではみた事がない。胸を床にペタンとつけて両手を前へ投げ出していることがほとんど。 全てリサーチ済みでお迎えしたけど、記事にして書いていると改めて心配になってしまった💦
気を付けたい病気について
遺伝性骨軟骨異形成症
「骨瘤」こつりゅうと呼ばれる軟骨のコブ。 しっぽや手足の関節にある軟骨が瘤状に大きくなり歩行困難と痛みの症状が出ます。 禁忌とされている、両親とも折れ耳で交配された子猫に発生される確率が非常に、非常に高くなります💢
また、関節に異常が起きやすく後ろ足やしっぽに異常、変形する事があります。
このような形で新しい命を誕生させようとしている、もしくはわかっていて行っている人を断固許しません!
心肥大・腎臓障害
内臓疾患も起きやすい。 特に多発生嚢肺腎と呼ばれる腎臓疾患では発症すると治療の方法がないとされているとても怖い病気。 遺伝性疾患では5〜6歳までに発症するものが多くあるため、日頃からよく観察し発症した場合はなるべく早く動物病院を受診して進行を遅らせる、痛みを取り除いてあげるなどして穏やかな毎日を送れるように、生活の質を落とさない様にする。
ーまとめー
スコティッシュフォールドという猫は 人間が『可愛い』と定義付ける(4頭身かそれ以下・頭が大きい・丸い・やわらかい・温かい、大きな目)項目をどれだけ持ち合わせた猫なのでしょう?
スコティッシュフォールドという猫のそのルーツは奇跡の誕生であったが、類稀なかわいさのため厳しく、険しく、悲しい誕生を余儀なくされた子の上に今のスコティッシュフォールドが存在している。 現在は遺伝性の疾患や骨格を持って生まれることのないように守られて繁殖がなされています。 ですが、そのはずなのに実際には何かしらの体の不具合で病院にかからなければならない子が多いことも事実のようです。 危険な繁殖は飼い主さんも猫も不幸なだけです。 痛くて苦しくて辛い思いなどさせたくないです。 だから絶対違法な繁殖、グレーな行いは許せません。
我が家のひみは家族です。 生きていれば誰でもどんな猫でも怪我をしたり病気になるのはそんなに珍しいことではありません。 むしろどこも悪くなったことがない子なんて珍しいです。 ちなみに予防注射と同じに年一回くらいに、猫にあまり負担の無い程度の検便や健康診断などできるといいですね。でも慣れない病院は猫にとって物凄いストレス。 過度な検査は厳禁! 必要に応じた内容を獣医さんと相談してみてください。
またスコちゃんはリスクがあるかも・・・と神経質にいつも心配顔でいるのは飼い主さんの心と体に良くないです。 またその不安な気持ちがスコちゃんにも伝わりストレスが病気を呼んでしまうかもしれません! 今巡り合った目の前の子を「絶対幸せな猫にしてやるっ!」って意気で、楽しくやっていきましょう!
それにしても、もうちょっと優しく接して欲しいと思うひみちゃんの下僕である・・・
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